ワーゲンバスのベッド製作(後編)

さて今回はベッド製作記の後編として、ベッド本体の製作に移ります。

フロア施工した前編はこちら

ベッドのプラン

採寸を始めて判ったのですが、セカンドシートのポジションによる物理的な制約からベッドの全長は167cmしか確保できません。
マット全長が多少短くても足元や頭のほうにクリアランスがあれば窮屈に感じないものですが、ワーゲンバスはどちらにもクリアランスがありませんのでかなり窮屈なベッドスペースになりそうです。

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もうちょっと寸法を確保したいですが、まあ寝るときは「気をつけ」の姿勢では無いですからヨシとします。
マットの構成はイラストのように前後の2分割としました。(あとで2分割構成は後悔することになります。後述します)

設計と製作

いつものように手書きでアイディアを作って、NCマシンにデータをインポートします。

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加工中。

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カット終わり。板は白っぽく古ぼけた感じに見えますが、実はこれメラミン樹脂の印刷です。
弊社ではあらゆる色調や木目柄のメラミン樹脂で加工しますので、ご相談にのります。

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古い板のように見える印刷。ご丁寧にエンボスまで施されています。

仮置きの位置決め。

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ベッドのベース部分を組み立てていきます。

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ここまで出来たら別行程で製作しておいたマットを設置します。

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マットに使用した表皮のレザーは、70年代のサイケデリックを意識してチョイスしたつもりだったんですが、ボディカラーとマッチしたためか、狙いから外れて何だか「可愛い系」になってしまいました。
ワーゲンバスが可愛い車ですから、これも良いでしょうか?

とりあえず完成へ

最後にセカンドシートを戻してとりあえず完成とします。
「とりあえず」というのは、ちょっと修正したい部分やもう少し手を加えたい所があるのです。

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例えばこのベッド下のスペース。
ぼくの計画ではベッドのベースをボックス構造にしてここに扉を設け、収納庫にするつもりでしたが時間短縮のために省略しました。
ボックスは接着剤を使用せずネジ留めにしたので、分解可能にしてあります。のちにきちんと扉をつけたいと思います。

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サイドドア部は補強のアルミステップを取り付けてあります。木目印刷してあるステップをホームセンターで見つけたのでこれを使用しました。

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総評・反省点

冒頭に「後悔してる」と書いた2分割構造のマット。なぜかというとマット1枚がデカイ・重い!
一度設置したらそれほど動かすつもりはありませんが、やっぱり取り扱いが易しいに越したことはありません。
前後それぞれのマットをさらに左右2分割して「田」の字のようにすると取り回しも良くなるはずです。

そんな反省点もありますが、これでサーフィンやお出かけ時の車中泊ができるってことで今から活用するのが楽しみです。

タイプ2乗りのかたでご依頼がありましたら製作いたします。ご連絡くださいね。
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