火災で溶けてしまったテールランプはFlat4さんから入手したのは先日お伝えしたとおりです。
バッテリーは固定できたので、とりあえずこれも接続してしまえばそれで完了とすることもできますが、今回はきっちり漏電対策を施したいと思います。
テールランプでの対策は次の2点。
- 接続はギボシ端子などではなくコネクター式にする
- ケーブルはコルゲートチューブでまとめる
火災の一番の原因は固定されていないバッテリーだったわけですが、同時にムキ出しの配線にも一因があったわけです。
はい、これがワーゲンバスのテールランプ。
背面からスモールランプ用とウインカー兼ストップランプ用のケーブルが出ています。
と、書きましたが、これ、どれが何のケーブルなの?
ぼくはワーゲンバスを手に入れてからというものカスタムのためにFlat4さんからいろんなパーツを購入しましたが、実はそのほとんどのパーツで取扱説明書がありません。
取扱説明書などと大げさなものでなくても結構ですが、エレクトロニックなアイテムはせめて配線図くらいはあってほしいです。
空冷ワーゲンと付き合うようになってから、そもそも車がクラシックカーだしパーツに取説が無いのも「まぁこんなもんかな」と思ってましたが、世界的に人気がある空冷ワーゲンではサードパーティ製のパーツが今でも新品として製造されています。少なくともファクトリーから新品の商品としてリリースするからには、配線図くらい付けるべきではありませんか?
また販売者であるFlat4さんにもひとこと言いたいです。
現在日本においてありとあらゆる空冷ワーゲンパーツを取りそろえて即納できる体制を整えてファンの要求に応えているビジネスは右に出るものが無いくらい圧倒的ですし、その功績は素晴らしいものですが、こういった配線図すら無いようなパーツには自社で用意し添付するなどのことはあっても良いように思います。
というのもカーヴィンでは自社の製造品だけでなく外部からの仕入れ品も販売していますが、やはり取説が無い商品も多いです。そんなときは自社オリジナルの取説を作り同梱しています。それが販売者としての責任だと思っています。こういったクラシックカーに属するジャンルのパーツのメーカーもそして販売者も「自己責任でなんとかしろ」というありかたを是非改めてもらいたいものです。
ということで、自分用として今後の整備にも参考にできるよう下の画像のようなイラストマニュアルを作りました。上記の通り2本の電線が何用か明記されていませんので、バルブの接点から追跡しました。イラストはランプを背面から見た図です。
ウチのバスにはアメリカ式のテールランプになっており、ストップランプとウインカーが赤灯で兼用しているタイプです。
Flat4 さんで販売しているこのテールランプの場合、赤ケーブルがストップランプ線、黒ケーブルがスモールライト線となっていました。アース線ではありませんから注意してください。
アースはケーブルのすぐ横にある端子がそれです。
なおこの画像は著作権を行使しませんので同型のランプをお使いの方はご自由に参考・配布してくださって結構です。
ちなみにバルブは「S25 12v 21/5W」タイプです。
追記
その後、このネット上でこのテールランプASSYをいろいろ検索して見ていたら、赤黒が逆になっているリフレクターや、黒でなく緑色の電線を使っているものが見つかりました。
ぼくが購入したランプはイラストの配線になっていましたが、長年いろんなメーカーやロットが存在するアイテムだと思いますので、このイラストのようになっているとは限りません。
やはりバルブの接点からきちんとトレースしたほうが安全です。イラストのご利用は十分ご注意ください。
これがランプケーブルの端子です。この端子カバーがまた中途半端なもので、まったく用を成していません。これに繋がるボディからのケーブルは当然12Vが来てるわけで、そうなるとその端子には一般的な端子カバーが付いているわけです。その相手方カバーと相性がまったくありませんのでこの画像のカバーは全然使い物にならないのです。
こんな意味のないもの付けるくらいなら電線ムキ出しのままにしておいてくれたほうがのちの作業の手間が省けるというものです。
さてここでようやく本題に。
前述のとおり使い物にならない端子カバーのこともあって、ちゃんとしたコネクターで接続出来るように改良します。
Amazonで防水コネクター3極タイプを購入しました。雨が侵入する場所でもないのでとくに防水機能は無くても大丈夫ですが、形がしっかりしてたのでこれを選びました。
結線するにあたって、完全に自分の車だけのものですからどこに何の線を割り当てるか自由ですが、ぼくは上のイラストのように割り当てることにしました。
とりあえず設計として今日はここまで。作業は明日以降行うことにします。