ぼくはサーフィンをやっていて唯一の悩みが
目が痛い!ということです。
2~3時間のラウンドならまぁ問題ないですが、6時間とか8時間とか長時間に渡ると
目が真っ赤かになりゴロゴロと異物感が出てとても痛くなります。
サーフ後は必ず目薬を差すようにしていますので、多少痛みは和らぎますが
それでもこの痛みはサーフィンをとても不快な物にしています。
体は疲れてなくても、目の痛みでサーフィンどころではなくなっちゃうからね。
ネットでいろいろ見てまわっても、そのことについて触れている書き込みなどを
あまり見ないので、ひょっとしたらぼくだけのことなんでしょうか。
この原因について、ぼくはずっと海水そのものや水中に浮遊している
砂などの刺激によるものなのかな、と考えていました。
ところが最近、紫外線が目に与える影響についての情報を何度も見聞きして
「これはひょっとしたら紫外線が原因なのかも」とも思うようになりました。
紫外線が及ぼす影響は、主なところでは白内障と翼状片が指摘されています。
それぞれの病気についての詳細はリンク先をご覧ください。
→白内障
→翼状片
こ、怖いですね。
車の運転中などはサングランスをかけることが出来ますが、一層過酷に紫外線に
晒される肝心のサーフィン中は、仕方なく裸眼となってしまいます。
これの対策として、スキーのゴーグルなどで有名な山本光学から出ている
「IDENT(アイデント)」というスポーツサングラスを使うことにしてみました。
→IDENT(山本光学ホームページ)
なお山本光学のホームページにも紫外線の危険性についての説明があります。
→紫外線による眼への危険性について
実はこのサングラス、新しいもの好きなぼくは新発売された5年前
すでにいち早く手に入れていたのでした。
しかしごく短い期間使ったものの、その後これを使うことはありませんでした。
なにしろ、まだ発売されたばかりです。
「サーフィンでサングラス」というコンセプトはあまりサーファーに浸透していません。
思い過ごしかも知れませんが、海の上でのサングラス姿は「なんじゃ、あいつ?」
と思われている気がして、自分自身が耐えられなくなってしまったのです。
でも昨今言われているような紫外線の悪影響を考慮すると、
もはや見た目がどうのとか言ってられません。
そこで何年ぶりかにIDENTを引っ張り出してきました。
これがセット内容
- サングラス本体
- ゴムバンド
- ノーズパッド
- リーシュコード&浮き
- くもり止め剤
- 撥水剤
- ソフトケース
- キーチェン
- 取扱説明書
- キャリングケース
結構てんこ盛りの内容で18,900円
ケースは非常に大振りで車での移動なら問題ないですが、飛行機を使うような
海外トリップなどでは、必要な物だけを袋に詰めて持って行くようにした方がよいですね。
サングラスにゴムバンド(リーシュ付)とノーズパッドを付けた状態です。
ゴムバンドはとても良くできていて、サングラスのフレームからすっぽ抜ける
ようなことは無い工夫が施してあります。
対して取外しが可能なので、普通のサングラスとしても使用できます。
リーシュは輪になっていて、首にかけておくだけでOKです。
この日は快晴のロングビーチ。波はコシ程度。ちょっとショボめですが面は綺麗です。
日差しの強さはIDENTのテストにはもってこいです。
ただし午後から私用があるため、長時間のサーフィンが出来ないのが残念です。
【心配される点】
こういうアイテムの場合、「理屈はもっともだけど実際はどうよ?」と疑問が湧きます。
●手で顔が拭えない
まず心配が予想されるのは、顔全体が水につかった後、顔を手で拭うことができなくなります。
はたして眼は大丈夫か?
結局、手で拭えないため眼をパチパチやって自然に抜けていくのを待つしかありません。
それでも何度かギュッとつぶったりすればなんとかなります。しばらくすればすぐに慣れました。
●水滴はどうか?
撥水処理が非常に強力で、水中から顔を出すと驚くほどサッと水気が無くなります。
もし撥水能力が落ちても付属の撥水剤を用いれば復活します。
サーフィン中は若干水滴が残る事がありましたが、気になるほどではありません。
●サングラスが取れないか?
ブレイクのインパクトを食らったときグラスが飛んでいってしまわないか?
今日ははコシくらいの波だったためそれほどのパワーはありませんでした。
波のブレイクが来るときに、敢えてドルフィンをせずにまともに顔にもらうように
してみましたが、この程度ではズレや落下など無く全く問題ありませんでした。
万が一外れても首にかけたリーシュで体から離れないようになっています。
体から離れてどっか飛んでいっても「浮き」により水面に浮かぶようになっています。
18,900円もするものだけに、無くすことだけはカンベンです。
チョープーやハワイのジョーズなどのモンスターブレイクに巻かれたときはどうなんでしょうか?
ま、そのときはサングラスより自分の命を心配した方がいいですね。
●顔が痛くならない?
水泳ゴーグルのように頭の後ろでゴムバンドで固定します。鼻に当る部分や
フレームが当るところで痛みや違和感がないでしょうか?
これはゴムバンドの調整次第です。最初キツかったので途中少し緩めました。
ただ調整がちょっとやりにくいのが難点です。
当然緩めすぎれば取れやすくなると思うので、ベストな加減にするのが結構大変です。
●そもそも違和感は無いか?
裸眼が普通のスポーツだっただけに、サングラスをかけることによる
視界的な違和感はどうなんでしょう?
これは全く問題ありませんでした。確かに「顔に何かくっついている」感はモロありますが、
じきに慣れてきて、ファンサーフで楽しんでいると途中からサングラスのことは
意識から無くなっていきました。
●周りからジロジロ見られないか?
前述の通り、ある意味これが一番心配です。
今回改めて周りの視線も注意してみました。ときおりチラ見されることは
ありましたが、その程度で全く気になりませんでした。
たぶん「サングラスしてる変な奴がいる」とは思われていたと思います。
でも考えてみれば、サーファーにとって重要なのは目前に迫る波をいかに捕まえるかです。
案外自分が心配するほど、人は自分のことを気にかけていないものでしょう。
47歳という年齢による「ふてぶてしさ」が出てきたこともあるかもしれません(爆)。
とにかく自分の眼を保護することが最重要課題です。
これから
人目は一切気にしないことにします。
【使用してみて】
さ、肝心の眼の保護はどうだったのでしょう。
●目はラクだった
今回のサーフィンは3時間弱の1ラウンドのみと短時間だったので、確実なことは
コメントできませんが、目がとてもラクだったのは確かです。
海から上がったら多少赤くなっていましたが、ゴロゴロとした痛みは全然ありません。
IDENTホームページのスペックによると紫外線透過率は0.1%以下ということで
紫外線による影響はかなり軽減されていると思われます。
また偏光レンズを使用しているため、波からの照り返しが大幅に減少しています。
ぼくは普段使いのサングラスでも偏光レンズの物をチョイスするようにしていますが
一度経験したら偏光なしのサングラスは使えないほど快適です。
●「顔を拭えない」のがいいかも
これはあとで気がついたのですが、前述したとおり顔が全く拭えないため
これによる目への負担が無くなっていることは意外と大きいかも知れません。
普段顔を拭うときでも、なるべく目を押さえたりしないよう気を遣っていますが
それでも長時間のサーフィンでは知らず知らずのうちに目の負担は増えているでしょう。
紫外線のカット、偏光レンズによる光量の低減、そして副産物として
目への物理的刺激の抑制。
これら3つの効果によって眼が守られることがわかりました。
【結論】
これから積極的に使おうと思います。
サングラスをかけた異様な姿というのはやっぱり気になりますが、変なところを気にして
病気などでサーフィンが出来なくなってしまうことの方が悲しいですから。
思えば、今ではスポーツシーンの中でサングラスを使用するのは、わりとポピュラーに
なっていますが、ちょっと前まで陸上短距離でサングラスするなんて考えられなかったですから。
それでもトップアスリートが使う様子がテレビに映し出されるようになって
我々のイメージの中に浸透していきました。
一つはっきり言えるのは、サーフィンで長時間紫外線に晒されるのは絶対に良くないですから、
IDENTのようなサーフサングラスが一般的なアイテムになってくれたらなと思います。
みなさんも、自分の眼が危険な状態になる前にケアされることをお勧めします。
ただいまサーフマスター・アイランドバリを使用中。
→アイランドバリのページ
強い日光でもレザーが「熱々」になりにくい点がいいです。
ニューボード、やっぱり調子良いです。
それではみなさん、ごきげんよう。
海でサングラスをかけたぼくを見かけても
どうか奇異な眼で見ないでね!