パエリアつくってみました

【まずは近況】
どうもご無沙汰してます。8月28日に両親の介護生活に突入してから、サーフィンもさっぱり行ってません。

仕事と介護を両立させなければならないようになってからは、サーフィンはおろか外に遊びに行く機会もめっきり少なくなり、ブログのためのネタも書く時間も共に少なくなってしまうのでした。

しかしぼく自身は元気にやっています!カーヴィン製品も毎日バンバン生産していますのでご安心ください(^-^)

【プロローグ】
要介護者2人を抱え毎日の生活の中で食事を作るのは時間との戦いです。例えばお昼休みの短時間のうちに、両親の体調や好みを考慮し栄養バランスも考えた食事を作り、調理器具や食器を洗い終えるのは結構しんどい作業です。

でもこれは仕事を持って主婦業もこなしている女性からすれば「何を当たり前のことを」と言われるかもしれませんね。なので「オレは大変なことをやってるんだ!」などと声高らかにのたまうつもりは全くありません。

でも以前は趣味でイタリア料理や中華料理を作っていた自分ですが、時間に追われる毎日で趣味性の高い料理を作る気力は次第に無くなっていました。

【パエリア】
ぼくとパエリアの接点は、高校時代に読んだ森村誠一のとある推理小説に遡ります。この小説の、ほんの少し登場しただけのペイン料理のパエリアという言葉に何故か心引かれました。

「パエリアってどんな料理だろう?」ずっとこの料理が心に残っていました。

その後、20年くらい前に人生初めての海外旅行でスペインに行く機会に恵まれ、夢にまで見た本場のパエリアを食べることができました。もちろんそれは期待を裏切らない素晴らしい料理でした。

近頃、「自分が食べたいと思う」料理を作る気力が無くなっている毎日ですが一念発起、この美味しいパエリアを何としても自分で作ってみたいと今回初挑戦しました。

さてパエリアを作ると言っても、なにしろやったことがありません。そこで助っ人になるのがインターネットです。今やネットでどんな料理の作り方も検索できる時代です。パエリアについてもレシピサイトをくまなく見てみましたが…

作り方みんなバラバラ!!!!!!

料理ってのは作る人によってさまざまなアレンジがあるのは常ですがそれにしても「大筋」というか「セオリー」というのがあるもんだと思うんですよ。

ところが、パエリアほど人によって違うことを言っているものは無いのでは?というくらい見事にバラバラ。

例えば米。スペインでは洗わずに炊くんですが、本場通りに「洗わない」というところがあるかと思えば、意外と多くのサイトで「洗う」と言っています。参考になるのかならないのか、さっぱり分かりません。

結局、どこかひとつのレシピを再現するのではなく、いろんなサイトの説明を最大公約数的にぼくなりに咀嚼した形で製作にかかることにします。

したがって今から述べる分量や調理法は全然参考にならないものだと差し引いてお考えください(笑)

■準備

【材料】
※あまり厳密に「何人前」とか意識してないので分量も極めていい加減です。

米 1.5合(洗わない)
ブイヨンスープ 適当
パプリカ 赤・黄 各1/2個
トマト 1個 ざく切り
エビ 適当
イカ 適当
玉ねぎ 1/2個 みじん切り
にんにく 2片 みじん切り
ベーコン 少し みじん切り
ハマグリ 適当

使用する鍋は、大昔に買ったスペイン製パエリア用鉄鍋。引っ張り出してきたら錆が出まくっていましたので、錆取りと焼き入れを行って準備万端。


オリーブオイルでにんにくと玉ねぎ、ベーコンを炒めます。にんにくが焦げないように注意。


トマトをヘラでつぶしながら炒めます。


トマトが煮えてきたら米をぶち込んで炒めます。


米に油が浸みたころにブイヨンスープを入れ、よくかき混ぜながら炊きます。


ある程度炊いたらパプリカやエビなどの具材を並べ、さらにスープを加えて
炊き込みます。(ただしこの画像ではスープが多すぎです。後で抜き取りました)

そしておそらく以降の工程は本来オーブンで加熱するんだと思います。(昔テレビで見た記憶あり)今回は面倒くさいのでそのままガスで炊きましたが、コンロの火が局所的に当るので焦げ付く可能性があります。

炊き込む時は「フタをする」という説明が登場したりしますが、このとき普通の鍋フタを使う、というところと、鍋フタでは水分でご飯がべたべたになるので新聞紙でフタをする、という説明がありました。

■出来上がり

10~15分ほど炊き込んだら、最後にフタを取って強火で水分を飛ばし出来上がり!

【試食タイム】
これがなんとウマ~い!

マジですかっ!?この美味しさ。自分で言うのも何ですが、初めて作ったにしては上出来。最高です!魚介類のダシが芳醇な味と香りをだして、何杯でもおかわり行けます。

※もっとも、これだけの材料を放り込めば旨くないわけがない、とも言えます(汗)

ただし、人様に提供するには当然ながら全く不十分です。炊き具合による米の固さや後述する「お焦げ」のコンディションなど、もっともっと改善しなければならないところは多いです。場数を踏んで完成度を高めていきたいと思います。


スペイン料理にはスペインのワインを。

カタロニア地方のトーレス http://www.torres.es/


パエリアの醍醐味は「お焦げ」にあり!でも今回はちょっと焦げすぎました。やっぱりガスコンロではなくオーブンを使うべきなのかな。ガスコンロで上手く炊くにはかなりコツが要りそうです。


食後は鍋もピカピカになって次の出番を待つ。鉄鍋をこういうコンディションで使うにはコツがあります。それはまたの機会にご紹介しましょう。

【エピローグ】
今回、元々練習のつもりで作ったため、出来映えが良くても悪くても自分一人で食べるつもりでしたが、あまりの美味しさに両親にも勧めてみました。

うちの両親は根からの日本食人間なので西洋料理には目もくれないだろうと踏んでいましたが、これがかなり大ウケ!

特に母親は体も弱っていて食も極めて細い人間なので、全然食べないだろうと思っていましたが、驚くことに「美味しい美味しい」とガツガツ食らいつく!おかわり何杯も食べる。試作品なのにこんなに喜んでもらえると嬉しいですね。

「これはスペインのパエリアという料理だよ」と教えると

「スペインの人はいいもんを食べてるんだねぇ~」

かあちゃん、ウケるぞその発言!

-社長日記

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