ノートパソコンT41修理

サーフィンに早く復帰したい店長です。
怪我でサーフィンブログが書けない今、今日は従来と毛色が変わってパソコン修理のネタです。

仕事のサブ機として使っていたIBM(現レノボ)T41が昨年起動不能になったままで
ほったらかしになっていました。
せっかく家にずっといるのだからということで、やっとこさで修理してみます。

ThinkPad Tシリーズ解説(Wikipedia)

ノートパソコンの修理は昔ThinkPad560というのを以前やったことがあって、
それ以外にもノートPCのOS入れ替えなどもやっていましたが、久しぶりのオペとなります。

T41(2373-1EJ)仕様

故障の概要

1年弱ほど前から下記の症状が出始めました。

  1. 作業中に突然フリーズして一切の操作ができなくなる。
  2. 再起動すれば作業は可能になるが、再度フリーズする。
  3. 月日が過ぎて、フリーズまでの時間が短くなる。(ほぼ起動完了直後とか)
  4. そうこうしてるうちに年末ごろにはとうとう起動すらしなくなる。

パワーオン直後のBIOSを読みにいく以前に起動しないところを見るとハードがらみぽい。
ということはイカレているのはなんとなくシステムボード(ノートPCマザーボード)
ではないかと読んでいた。

念のためにビープ音のエラーメッセージを調べるとやはりシステムボードが怪しいことが判明。

ずいぶんほったらかしにしたままでしたが、重い腰を上げ先日メーカーに
TELしたら、2009年3月でサポートが終了し現在は修理を受け付けていない、とのこと。

その後調べていくうちに、メーカー修理によるシステムボード交換は
6~10万円くらいかかるらしい。
そんなにかかるならメーカーサポートが終了しているのはむしろ幸いです。
どのみちジャンクということですからね。

オークションで探していたら、T42p(2373-P1J)用のシステムボードを発見。19,800円なり。

このT42p、当時IBMが「モバイルワークステーション」と謳っていただけあって
かなりの高スペックです。(たしか値段も40万円くらいしてなかったけ?)
しかもウチのT41と互換性がある。
タイミング良くいいものを見つけました。まよわずゲット!!

交換パーツ

これが移植されるシステムボード。ビデオチップにATI MOBILITY FIRE GL T2が載っている。
さすがにCPUは載っていなかった。

ついでに以前購入しておいた英語キーボードとタッチパッドのないパームレストも
併せて交換します。

修理開始

修理に当たってIBMの保守マニュアルを参考にします。T4x系 保守マニュアル

昔からThinkPadファンには有名ですが、IBMは社内で使われるような保守マニュアルを
公開していて、パーツもネジ1個単位で売ってくれるなど、とても有り難いメーカーです。

パソコンに限らず、電気製品を修理に出すと
「部品代 500円、工賃 50,000円」
なんて経験はおそらく誰にもあると思います。

ThinkPadは保証が効かなくなるリスクさえ目をつぶれば、自分で格安に修理できます。

さて、作業開始です。
ノートパソコンというのは小さなネジが使われていますから、机にポトンと
落としただけで弾んでどっかに行ってしまいます。
床に落としたらもうアウト。
したがってバスタオルなどを敷いて作業すると良いと思います。

ただし、間違っても化繊系のものは使用しないでください。
化繊系は静電気が発生しやすいので、ヘタしたら部品がおシャカになります。
くれぐれも静電気の発生には気をつけてください。

キーボードを外す。

キーボードとパームレストが外れて中身が見えてきました。

ここから全ての部品を剥がさないとシステムボードを取り出せません。

無線LANのMiniPCIのボードを外す。

CPUのファンアセンブリーを外してPentiumM 1.4GHzが露出。

PCカードのベイユニットを外す。

LCDも取れました。

システムボードの交換のためにLCDまで外さなければならないのはちょっと面倒です。

ストレージベイカバーを外す。

とうとうシステムボードが外れました。

ThinkPad560の頃と比べると、ネジの数が増えパーツの集積度が相当上がっています。

修理完了

ネジが余るというヤバいことも無く復元して作業は完了。
BIOSもシステムボードをきちんと認識しています。
「日付を設定しろ」というエラーの修正をして、いよいよOSの立ち上げ。

ちゃんと起動しろよ。。。

OK! 無事起動しました。睨んだとおり。

起動後、ビデオチップのドライバが自動で書き換えられ…

ATI MOBILITY FIRE GL T2を認識しました。めでたしめでたし。
これで元のT41よりグラフィックパフォーマンスが向上しました。

最後に、今回交換したパーツと共に記念撮影。

ということで無事復活したT41でしたが、新たに交換した方が良いパーツが判明しました。
CPUをクーリングするファンアセンブリーです。

これはオリジナルT41のファンアセンブリーですが、

ビデオチップはむき出し状態です。

しかし情報を見て回った結果、T42pでは発熱の多いATI T2ビデオチップを冷やすように
ヒートパイプがこのチップまで長く伸びています。(参考画像)

したがってこのまま使い続けるとチップが熱暴走するかもしれません。
(最悪、焼けこげる??)

新品でも5,000円程度らしいので早速交換した方がいいですね。

ここまでやると、ぼくの改造魂に火がついてきて

  • PentiumM765 2.1GHzのCPUに交換
  • メモリ増設
  • ハードディスク換装
  • T42p用のSXGA LCDに交換

なんてこともやりたくなってきます。
いわゆる「羊の皮を被った狼」的な最強T41への変身ですね。

ただここまでやると新品のノートPCが、
もう一台買える出費になっちゃうんだよね(^_^;)

-社長日記

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