店長、サーフボードをシェイプする

シェイプ実践編 最終仕上げ

サンディング

プレーナーによる削りが一通り完了したら仕上げのサンディング(ペーパーがけ)となります。

この作業に入ると、次第にサーフボードらしさが現われてくるので、ぼくの中では今までの「ビビリモード」から次第に「感激モード」に変化していきます。
ただし引き続き油断は禁物です。なにしろ素材が大変柔らかくデリケートで爪を軽く当てただけで簡単にへこみますからね。ペーパーがけと言ってもほんのちょっとの力加減で傷ついたり形状が歪んでしまいます。




最終段階に近づいてきました。
下の画像はスクリーンペーパーというメッシュ状のヤスリを使い、前後に「サー」と長く、滑らかに動かしながらレールを整えていきます。
見ているぶんには割と簡単そうな作業に思えるんですが、テールのほうはレールのエッジを残す必要があるなど、場所によってレール形状が微妙に異なるので加減が大変難しいです。





しかしここまで来ると、どんどんサーフボードらしくなるので感激もひとしお。今までの緊張による疲れを忘れます。
「格好いい!」 「うわーカッコええー!」
と、しきりにうわごとのように つぶやきながら作業しています。





最後の行程は削りクズをエアーで飛ばしながら、一番目の細かいペーパーで表面に残っているキズを取り除きます。
「ひとなで」ごとにどんどん変化していき、剥きたてのゆで卵のようにつるんつるんになってきました。





そして完成!

とうとう完成しました。
「う、美しい…」「これが自分で作ったボードなのか!」
などと手前味噌なことを考えて一人感動しています。





全部の作業が終わったら、サイズの記入とシェイパー(自分のことね)のシグネチャー(署名)を入れます。
ぎゃー! 興奮する!!
サイン入れでミスらないようにしなきゃ。






完成の記念撮影。
想像以上のものが出来て、かなり満足です。

あらかじめシェイプ所要時間は5時間くらいと聞いていましたが、順調に進んでいったため述べ3時間ほどで終了。



シェイプを終えて

今回、竢o版社の企画を知ったときから「是非やりたい!」 ということで申し込んだわけですが、 我々が普段何気なく使っているサーフボードが、これほどまでに繊細で沢山の行程を要するものだとは思いも寄りませんでした。

よくネットの掲示板などで「サーフボードって高い」という書き込みを見ることがあります。
実際ぼくもサーフィンを始めようとボードの購入を考えたとき、そんなふうに考えたこともありました。
しかしシェイピング体験を終えた今の率直な感想は「全然高くないっ!」です。

ブランクスの選定・仕入から、シェイピング作業、そして更にはここからカラーリングなどのブラシ作業、ガラスクロスの巻き込み・ラミネートと再度のサンディング、ロングボードではバフがけなども施されます。

経営者の端くれであるぼくは、普段から材料などの変動費や人件費、そして企業を運営していく上での固定費等をとっさに考える習慣が身についてしまっています。
たった一回のお遊びのようなシェイプ体験で偉そうなことを言うことは出来ませんが、品質の良いサーフボードを世に送り出すために相当な手間がかかっていることは想像に難くありません。

オーダーボードはもちろんのこと、店舗のストックボードであってもシェイパーさんは「どれくらいのレベル向けか」ということを想定して作っています。
シェイパーさんやラミネーターさんが魂を込めて作った製品を、うかつに高いという言葉で片付けてはいけないと思いました。




OGM Shape Shopの小川昌男先生、このたびは懇切丁寧なご指導と非常に解りやすいサーフボード理論のレクチャーをまことにありがとうございました。
サーフ業界のお話もとても楽しかったです。改めてお礼申し上げます。

さて、次回はいよいよ完成品のレポートです。予定は約2週間後。一体どんなものになっているやら??

→ボードの完成編へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ
↑ページの先頭に戻る